京都府部落解放センターで5月11日、自主夜間学校「いいあす京都」の開校2周年を祝う会を開催しました。学習者とスタッフ、サポーターのみなさんを中心に80人以上が参加し、映画『かば』(川本貴弘監督)を鑑賞しました。
はじめに代表の川端宏幸が制作した動画『明日をとりもどせ~いやがらせマンとのたたかい~』を上映しました。祝う会が無事に開催できるように、「いいあす京都」に関わる子どもたち4人が演じる「いいあすレンジャー」たちが、学生スタッフが演じる悪役の「いやがらせマン」から大切なデザイン画を取り返す物語でした。取り返したデザイン画には「えいが かば スタート」と書いてあり、『かば』の上映につなげました。
映画『かば』は1980年代の大阪・西成区で、差別や偏見、貧困などさまざまな困難を抱えた中学生たちと、かれらに正面から向き合った教師たちの姿を当時のことを知る関係者らへの聞き取りをもとに描いた映画です。上映後は祝う会の企画を担当してくれた学生スタッフの福武和佳さんが川本監督と対談し、会場から受け付けた質問を投げかけました(写真)。川本監督は当時の教師たちからの要望に応えるかたちで、「子どもたちの本当の悩み」を理解するための実践であった家庭訪問のシーンを中心にしたことなど、いろいろな制作秘話を共有してくださいました。
祝う会については産経新聞がすぐに記事にして報じてくださいました。こうした記事を見て、基礎的な学びを取り戻したい方々に「いいあす京都」の存在が伝わるとうれしいです。これまで2年間、ご支援いただいたみなさんに改めて感謝しつつ、責任感をもって3年目も地道な活動を続けていきたいと思います。
会場の質問に答える川本監督(左) |
・産経新聞の記事は以下のリンク
https://www.sankei.com/article/20250512-66L6RP7TNVN4HBFPJUOVJJP3YM/