2024年9月11日水曜日

島根県の中学生を迎えて研修会、学習者とスタッフが登壇

9月4日は島根県の松江市立義務教育学校・玉湯学園の8年生(中学2年生)を「いいあす京都」にお迎えし、研修会を開きました。京都への修学旅行の一環で、生徒32人、教員4人に来ていただきました。同校の別の班は京都市立洛友中学校を訪問して、公立夜間中学について学んだとのことです。

研修会の様子

この日は「いいあす京都」代表の川端宏幸が最近の活動について紹介した後、学習者3人とスタッフ4人が「いいあす京都」で経験してきたことを玉湯学園のみなさんに伝えました。研修会の最後に玉湯学園を代表して生徒さん2人から「居場所が大切だと思いました。一人ひとりにとっての居場所ができたらいいなと思いました」、「いろんなことを学びました。本当の自主夜間中学の思いなどを知り、いい勉強になりました」と感想の言葉をいただきました。

「いいあす京都」が向き合っている地域社会の課題は、京都だけでなく、日本各地の課題なので、こうして京都府外の中学生に訪問していただいたことは、とてもうれしく光栄に思います。また、修学旅行の一環で基礎教育の保障に関する市民活動や公立学校について学ぼうとされていることにも、強く感銘を受けました。今後も府外の方や若い世代のみなさんと、活動について情報共有する機会が増えていくとうれしいです。

玉湯学園のみなさん、ありがとうございました!

2024年8月18日日曜日

9月の学習日カレンダー(2024年)

夏休みの後、学習会は9月2日から再開します。

9月は16日、20日、23日、30日がお休みです。




在日外国人教育セミナーを共催、鳥羽高校定時制教員が講演

7月27日(土)に京都市地域・多文化交流ネットワークセンターで、第52回在日外国人教育セミナー(主催:全国在日外国人教育研究協議会京都、共催:「いいあす京都」)が開催されました。

京都府立鳥羽高校定時制課程教員の大前久美子先生に同校に通う外国につながる若者たちの成長について話していただき、30人が参加しました。参加者アンケートでは「(中学生の進学先として)進路指導の参考にしたい」や「先生たちの力、ひいては日本社会の力について希望が持てた」などの感想がよせられました。

「いいあす京都」は今後もこうしたイベントなどを通して、地域社会におけるよりよい学びの環境づくりに関わっていきたいと思います。

2024年7月27日土曜日

8月の学習会はお休み

7月26日は夏休み前最後の学習会でした。たくさんの学習者とスタッフが集ってにぎやかに学習しました。みたらし団子やお菓子を差し入れてくださる学習者たちもいて、休憩時間も楽しかったです。

8月は夏休みなので通常の学習会はありません。暑い日が続きますが、みなさんお体にお気をつけてお過ごしください。

2024年7月12日金曜日

スタッフ手作りの本棚、学習会で活躍

「いいあす京都」では、さまざまな学習者の学びの希望に応えるため、教科書や問題集、参考書などを用意しています。たくさんの本を学習会会場に簡単に運び込めるように、スタッフのHさんが移動式の本棚(写真右)を作ってくださいました。


この本棚は、近所のホームセンターで買った台車に3段カラーボックスを4個並べて載せたものです。台車の取っ手を取り外した後、カラーボックスの側面に小さな別の取っ手を取り付けて移動しやすくしています。一つ一つの棚には「外国語」や「算数」などのテープを貼って本を整理する場所を分かりやすく示しています。代表が作った別の本棚(写真左の2個)とともに、とても助かっています。

スタッフのHさんは「家で本棚を作った後、(車で会場に運ぼうと思ったけれど)大きくて車に載せられないと気付いた。だから、家からコトコト押して持ってきました」とにこやかに話してくださいました。今後もスタッフと学習者の主体的な思いや取り組みを大切にして活動を続けていきたいです。

2024年7月7日日曜日

誰もが安心して学べる場所として、開校1年をへて研修会

2023年5月に「いいあす京都」が正式開校してから1年が経ちました。1周年を記念して6月には、「いいあす京都」に関わるすべての人の人権を大切にしてこれからも活動していこう、という願いを込めた研修会を京都府部落解放センターで開催しました。

6月24日と28日に計4回開催し、学習者24人とスタッフ34人が参加しました。茶話会もかねてお菓子や飲み物も準備しました。話し合いの後は災害や急病の時の安全研修も合わせて行いました。

6月24日前半の研修会の様子

研修会は「いいあす京都」の活動の様子を紹介したテレビ番組を見た後、誰もが安心して学べる場所をつくっていくために大切なことを参加者全員で話し合いました。自分が相手の心を傷つけるつもりがなくても傷つけてしまうことがあるということに留意したうえで、相手を思いやるうえで日頃から実践できる工夫や心がけについて参加者のみなさんに意見を出していただきました。

スタッフを中心に「何かを言うときには一拍おくようにしている。(その間に)言っていいことかどうか考えてから言葉に出すようにしている」、「相手の目を見て話を聞くようにしている」、「(何が言えるか言えないかを考えるうえで)相手との関係性を築くことが大切」など、それぞれが日頃心がけていることについて紹介していただきました。

学習者やそのご家族を中心に、「いいあす京都」で精神的に支えてもらえる助言があったこと、家庭内でほめることを心がけていること、「学校楽しい?」という言葉も不登校の子どもにとってはしばしば答えづらい質問であること、といったご経験を共有していただきました。

「いいあす京都」は2024年6月19日現在、学習者とスタッフ計107人が登録する活動に成長しました。これからも地域社会において「いいあす京都」が誰もが安心して学べる場所であり続けられるように地道な活動を続けていきたいと思います。

研修会のチラシ